2013年06月09日

みをつくし料理帖シリーズ

いま、みをつくし料理帖シリーズを読んでいます。
というか7巻まで読み終わり、今月15日に発売になる最新刊を待っているところです。

わたしは美味しそうなお料理が出てくる小説が好きでして、この作品を手にしたのもそれがきっかけでした。
ところがそれ以上にわたしの大好きな山本周五郎作品を彷彿とさせる、心温まる人情物語にすっかり心を鷲掴みにされ、あっという間に読み終えてしまいました。(そしていま2巡目)
今もまだその余韻に浸っていて、とにかく続きが読みたくてウズウズしているのですが、興奮が冷めないうちにとにかく今何かを吐き出しておこうと思います。

美味しいお料理、江戸時代、人情物語・・・嫌いになれる要素がひとつもない設定であること。これはホントに好きな理由のきっかけでしかありません。
それ以上にこの作品に登場する愛すべき人々は生き生きとしていて、まるで自分もその世界の中の人のような、そんな錯覚をさせてくれる。自分もこの人たちの人生に寄り添わせてくれる優しい包容力があるのです。

主人公:は一途で心根の優しい人です。
彼女の料理や人に対して誠実に生きる姿に自然と人は心を砕かずにはいられなくなります。
また彼女自身もそういう人々の思いやりや激励を素直に受け止め、喜びも悲しみも成功も失敗も受け止める。大きくしなやかに成長していく姿に憧れと共感を抱ける。
周囲の人物がどんなに素晴らしくても、やはり小説は主人公に共感できないと物語が面白くなりません。
澪の控えめだけれど芯が強く愛情に満ちた生き方は、そう生きることが難しい現代にあって、ある種勇気を与えてくれるものでもあるのです。

さて。わたしの好きな登場人物について、少し語りたいと思います。(人物紹介などはWikiあたりをどうぞ)

小松原:
口は悪いんだけど温かい人。特に澪との関係が一気に進んだ6〜7巻では彼の男気に澪ならずともクラクラしてしまいました。(あんなん言われたら腰砕けるわっ)
結局二人の思いは成就しなかったけれども、そして今はまだ心に苦い物が残っていると思うけれど、でも澪が料理人としてだけでなく、女性として一段も二段も魅力を増したに違いありません。
澪を本当に大切に思う小松原の決断は、澪にとっては心が壊れるほどの辛さであったでしょうが、けれども彼女はこの思いを抱いて、なんとしても選んだ道で花開かせてほしい。そうすることで小松原のとった道もまた生きてくるのだと思います。

永田源斉:
かっこええんですわ。穏やかで信念を持った若き町医者。パパは御殿医(将軍の主治医みたいなもん)なんだけど、親の七光りではなく、その腕と人柄で多くの人から信頼を受けています。
密かに澪を思っているのだけど、そのことは表に出さないの。澪の窮地には核心をついた助言をしてくれる。いつも優しい包容力で澪を見守っています。だけど意外と彼は情熱的だと思うなあ。
思いは口に出さないけれど自分の意思は曲げない強さがあります。
澪の小松原への恋心も料理への情熱も、すべて飲み込んで澪を見守る源斉先生、ほんまステキなんですよ。
わたしとしては澪とほのぼのしたご夫婦になっていただきたいのですが、なんとなくそうならないような気もして。
いやね・・澪さん鈍感だからさー どっちかがこうエイヤッと行かないと、この二人の間は進展しないような気がするんですよねー。だけどこの二人はそういう感じじゃないし。
美緒さんとは見た目的にお似合いの二人やったみたいですけど、澪ちゃんとは内面的にお似合いの夫婦になれると思うんですわ。持ってる雰囲気も絶対似合うて。
澪の小松原に対する恋心って、はやくに亡くした父への思慕のようなものもあったんじゃないかなあーって思うんです。
でもそれよりももう少し年の近い、そして互いに信念を持って歩む道を持っている源斉先生となら、頼るだけじゃなくて互いがそれぞれの道で成長していける気がします。(・・うん。そしたら結婚しなくても二人は良い関係でいけるよね!ってなるね!)
もうね。。ほんとにお願いします。澪ちゃんと源斉先生をくっつけてくださいm(_ _)m

まあ、澪にとっての雲外蒼天ってなんやろなあーと冷静に考えれば、天満一兆庵の再建と野江ちゃんの身請けだと思うので、源斉先生との関係はハッキリさせないままなんやろな。
ならばせめて期待を持たせる感じで終わらせてくれれば・・(源斉先生がまったく別の人とくっつくとかは絶対ヤダヤダヤダ><)

又次:
真の男前って言ったら又さんでしょ。
まったく。。。あの展開は衝撃的過ぎたけど、でもわたしはこれはこれで受け入れられます。
少なくとも、人の愛情や心優しさに触れて彼は幸せを知って生涯を閉じることが出来たと思う。野江に対する思いだけじゃなく、つる屋での心のふれあいが彼の人生を本当に意味あるものへと変えた。
パッと花開いて散ってしまう花火のように、別れは名残惜しいけれどそれゆえに心に美しい。
彼の一生はまさに江戸っ子だなあーって思ったりしています。

:
洪水で両親を亡くした幼い澪を自分の娘のように慈しみ優しい愛情で守っています。本当になんてステキな女性だろうって思う。
有名な料理店の女将から一転、江戸では苦労もしますが、ご寮さんと澪は互いを心の拠り所として支えあって生きている。本当の母娘のように思いやっている二人の姿に心が温かくなるのです。

野江:
澪の幼馴染で今は吉原の遊女、あさひ太夫。彼女の生き方もまたすごい。
この年で・・・いくら聡明でも、独りになってしまった自分の身を思うとどれだけたくさん泣いてきたことか。
澪との再会(本当に言葉を交わしたのは1回だけだけど)が野江を力づけてくれたと思う。
いくら別格の遊女だったとしても、大店のこいさんだった身からすればどん底の今。
「どないに辛いことがあったかて、生きて生きて、生き抜く、と決めた。亡うなった家族のためにも、自分の人生を諦めへんと決めたんや」
凛としてかっこいい。その決意にたどり着くまでどれほど辛かっただろう。
いつも守ってくれていた又次がいなくなってしまって、野江ちゃんのこれからがとても心配です。。

美緒:
つる家の主人、種市から弁天様って言われるくらい綺麗な両替商のお嬢さん。
世間知らずで我儘な子だけど、ほんと可愛いと思う。素直だし自分の思いをまっすぐ表現してとっても一途。
美緒はお嬢さん育ちだから少し周りの理解を得にくいところがありますが、一生懸命だし悪意がないのです。
こんな風に素直に思いを表せたら。。って同じ名前を持つ澪にとっては眩しい存在だっただろうなあ。
源斉先生ファンで澪ちゃんとくっついてほしいって思ってるけど、美緒のことは嫌いじゃないんです。
人を見る目が確かな父の久兵衛さん譲りで、人の本質をちゃんと見られる子です。だから恋敵のはずの澪を嫌いになれなくて、自分の恋が破れてもそれを恨みに思わないし、別の結婚相手を最初は嫌っていたけど、今は幸せを得ている。
やっぱり素直な人っていうのは、苦しんだことも乗り越えて幸せを見つけていけるんやな。


他にもステキな人たちがいっぱいで書ききれないのだけど、ひとまずここまで。
はやく新作でないかなー*^^*
posted by USA at 20:25| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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